Yasu_umi’s (b)log

twitterに書くには長すぎる諸々

2022/02/19 厳冬期谷川岳天神平ピストン


去る2019年3月中旬、上野駅上越新幹線乗り場が改札から遠いのを知らずに始発に乗れないという盛大なガバから肩の小屋撤退した谷川岳にリベンジした。
雪山は、2019年3月前半の赤城山、上記谷川岳、今年2022年1月中旬の茶臼岳に続いて、今回で4回目。

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前日金曜日夜にてんくらを確認するとAになっていたので準備を開始。と言っても行動食や昼食、飲み物は行きしなに調達できるので、リュックにアイゼンやゲイターなどを放り込んでさっさと寝るだけ。
2019年は赤城山の次に谷川岳に行き、まだ加減が全くわかっていなかったためかなり色んなものを持って行き疲れた反省から、今回は荷物をちょっと減らした。
具体的には、まずワカンを持って行くのをやめた。結果的に僕の歩いた位置でこれは正解だったけど、スノーシューやワカンを付けたり外したりしてる方もいた。
次に、真水を持って行かなかった。昼食はカップラにするつもりだったけど、雪からお湯を作るやつをやって実際どのくらい時間がかかるか測ってみたかったのだ。
もちろん道中の飲み物は持って行かなければならないので、0.5l水筒に蜂蜜入り紅茶、ハイドレーションに1lポカリを朝調達した。が、後述するがこれは失敗で、冬山でハイドレーションは二度と使わない。半分しか飲めなかった。
最後に、リュックを変えた。前回は60-75lのザックだったが、前回ですらスカスカだったし今回は18lのバックパックにした。
こうしてかなり軽量になったが、日帰りだからとモバイルバッテリーを忘れたのは失敗だった。地図をスマホにダウンロードしたものに頼るならバッテリーは絶対に切らせない。今回はギリギリ保ったが…
行動食は、ソイジョイを4本とセブンのレーズンバターサンド風チョコを持って行った。ソイジョイ4本は明らかに多すぎるがカップラが食えなった時のバックアップで、実際には1本しか食べなかった。チョコはジップ付きの入れ物で1粒が小さく量の調整が効き、味も良かったので今後も持って行きそうだ。

当日の時系列

上越新幹線たにがわ401号で東京06:36発上毛高原07:52着
関越交通水上線バスで上毛高原08:05発谷川岳ロープウェイ08:50着
ここで、最大手ロープウェイチケット購入列に並んで暇になった。上毛高原駅でバスロープウェイ往復セットが売っていたので、こちらで買うのが良かったのだろう。
結局09:15にようやくチケット購入してロープウェイへ。
後で確認したら、この時点でスマホのバッテリーが60%程度しかなかった。
09:30、天神平までロープウェイに運んでもらい、10分ほどかけてアイゼンなど準備開始、計画提出もポチっと済ませる。

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スタートの谷川岳ロープウェイ天神平にて、3年前の記憶を掘り起こす…
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最初の登りが一番しんどかった記憶が蘇えり、水平に撮ったのがこれ
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向こうに見える山の名前はわからないけど天気が良いことはわかる
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避難小屋直後の危ないとされてる箇所の右側
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こっちが左側、雪庇ですね
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この辺でようやく前が見える。すごい行列だ。スノボ担いでるBC勢がたくさんいる。
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望遠圧縮楽しい!!
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BC勢は大体途中で滑って降りていったようで行列が短くなった
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良い景色だ…しかしやはり山の名前がわからない。なんなら方角もメモってない。
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西黒尾根の方から登って来られた方々。あちらから登れるようになりたいものだ…
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肩の小屋直前の稜線にて
写真だと風の感じがわからんなと動画も撮ってみたが一眼手持ちは厳しいことがわかった。GoProとか欲しくなってきた。
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肩の小屋上から仙ノ倉山方面。ずっと南風なのか北側は雪が少なそう?
12:20登頂。ここでスマホのバッテリーが残り12%しかないのに気付いて慌ててGPSレコードを止める。
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トマの耳到着。撮影会中の人が入れ替わるタイミングでサクッと撮って次へ。
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今回は何回かBC勢の滑り出しを見たが、これが一番驚いた。
12:42にトマの耳も到着。
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トマの耳にて。フワフワ雪が吹き付け場所は風でバキバキになるみたいだ…
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トマの耳からオキの耳へ。約束された勝利の稜線歩きだけど、トレース外れて右に寄ると雪庇が崩れて落ちる。
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ぼんやり気味だけど日暈が見れた
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オキの耳にて。毎日最初に来た方が掘ってくれているのだろう。
ここで気づく、ハイドレーションからスポドリが飲めない。
なんだなんだと思って管を触っていると固い部分がある。凍ったのだ…
細い液体の入った管を氷点下で露出させているだから凍結は当然の結果である。これは猛省した。
一応凍る可能性は考えてちょいちょい飲んで水を動かそうとは思っていたが(凍らなくても水分は頻繁に取るべきだ)、トマの耳で飲むのをサボってしまいそのままオキの耳まで歩いてきてしまっていた。
幸い水筒に熱々の紅茶を持ってきていたので良かったが、こちらも象印の普通の水筒(自宅なら半日は猫舌に辛いレベルの温度を保ってくれる)だったため、ゴクゴク飲める程度の温度まで下がってきていた。次回は飲み物には注意したい。というか、普段使いの水筒で横着せずに、サーモスのステンレスボトルを買おう。
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オキの耳から撮ったトマの耳。撮影会場から数歩後退ると雪庇が落ちてしまうことが今になってわかってしまい怖い。
ここでも動画撮影。そう、写真だと誤魔化されているがそんなに明るくないのだ。
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下山開始。そろそろ座って休みたいなと思い始めるが、この写真の中央下部の人がいるところで休む度胸はなく、行きと同じく右側を通過。
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肩の小屋上の看板。ガッチガチになっていた。
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行きも風のあった稜線にて。担いで登るのは大変そうだけどかっこいい。
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さくさく下りて天狗岩。ここでお昼を食べることに。
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岩周辺はワイワイしてたので、斜面を掘って平地を作って雪からお湯を錬成。雪は最終的にこの4倍は突っ込んだ。
雪山では雪から水が作れるから、水を担ぐ必要がないのはやはり楽だった(2019年はめっちゃ担いで疲れた…)。今回座っての休憩はここだけだったのでちょっと長めに休み、普段は山頂でのパイプもここで。
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下山中の仙ノ倉山方面。夕陽に照らされてるのが見たい。
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と思って歩いてたら翳ってきた。もうちょっと待てばよかった。
15:10ロープウェイ到着。椅子やブラシが用意されており至れり尽せりだった。立ち止まっていると寒いので下りてきてしまったが、この日のロープウェイの最終は16:30だとチケット購入時に教えていただいていたので、上でもっとゆっくり写真を撮ってくれば良かったと若干後悔した。
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無事下山できてほっとしつつアイゼン脱いだりしてる間に日が向こう側に行く。
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ロープウェイに乗る前に振り返った山頂。また来たくなる。
谷川岳ベースプラザにてバッテリーを購入したりコーラを飲んだりしつつバスを待つ。
関越交通水上線バスで16:10谷川岳ロープウェイ発16:58上毛高原着。
上越新幹線たにがわ414号で上毛高原17:27発東京18:40着。

総評

バッテリーに飲料と準備段階での反省が多い。
山行自体は天気もまあまあで快適だった。長蛇の列には驚き、後ろを歩いていた慣れていそうなボードのお兄さんに聞いたところ、"間違いなく今年一番だし例年もここまで人がいることはなかなかない"とのことだった。
登りのペースが遅かったこともありそうだが、後日の筋肉痛もなく、歩いてる途中も疲れが少なかったのかアイゼンをどこかに引っかけたりもしなかったのは良かった。
水分摂取や行動食、体温管理や歩き方などはやはり回数を重ねると向上するものなようで、そういった様々な要因で楽になってきているのかもしれない。
とはいえ、ラッセルするような体力は全くないので、もっと登るなら真面目に定期的な運動が必要そうだ。
そういえば、そろそろピッケルを持って歩くというのをやってみようと思っていたが、急だったので調達が間に合わず、今回は代わりにストック不使用縛りで歩いてみた(代わりになってるのか謎だけど…)。
次回どこかに行くまでには調達して、制動の練習も始めてみようと思う。